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ヒンシツ大学 林せんせいのAI研!② ~AIと一緒に働くとき、誰が責任を持つのでしょうか~

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生成AIがどんどん身近になってきて、「これってAIが作ったんだから、AIの責任じゃないの?」なんて思うことがありませんか。私も最初はそんなふうに感じていました。


みんなが悩むところ

AIがとても賢くて、人間より上手に文章を書いたり、アイデアを出してくれたりすることがありますよね。そんなとき、「こんなに優秀なAIが作ったんだから、きっと大丈夫」と思ってしまうのは、とても自然な気持ちだと思います。

でも同時に、「何か問題が起きたらどうしよう」という不安も感じませんか。AIが提案した内容で、もし誰かに迷惑をかけてしまったら。そんなとき、責任は誰にあるんだろうって、考えてしまいますよね。

指揮者とオーケストラの関係

最近、こんなふうに考えるようになりました。AIとの関係って、指揮者とオーケストラの関係に似ているかもしれません。

オーケストラの演奏者たちは、それぞれとても優秀で、素晴らしい演奏をしてくれます。でも、全体の音楽を作り上げる責任は、やっぱり指揮者にありますよね。どんな曲を選ぶか、どんなテンポで演奏するか、どこを強調するか。そういった判断と、最終的な責任は指揮者が持つ。

AIも同じような感じでしょうか。とても優秀なパートナーとして素晴らしいアイデアや文章を提供してくれるけれど、それをどう使うか、どこを修正するか、最終的にどんな形で世に出すかは、やっぱり私たち人間が決めることなんだと思います。

もしかしたら、AIの方が賢いかもしれないけれど

正直に言うと、AIを使っていて「もしかして、この子の方が私より頭がいいんじゃないかな」と感じることがありませんか。私もよくそう思います。知識の量も、文章を書く速さも、アイデアの多様性も、時には人間の私を上回っているように感じることがあります。

でも、そんなとき思い出すのは、どんなに優秀なオーケストラでも、やっぱり指揮者が必要だということです。演奏者一人ひとりが指揮者より技術的に優れていたとしても、全体をまとめ、方向性を決め、「この演奏でよし」と判断するのは指揮者の役割ですよね。

AIがどれほど賢くても、最終的に「これを選ぶ」「これで進める」「この内容で責任を持つ」と決められるのは、やっぱり人間だけなんだと思います。それは能力の問題ではなく、社会の中で意思決定と責任を担うのが人間の役割だからなのかもしれません。

責任を持つって、実は素敵なこと

「責任を持つ」って聞くと、なんだか重荷のように感じてしまうかもしれません。でも、そうやって考えていると、不思議なことに気づきました。

責任を持つということは、「自分が主体的に関わっている」ということでもあるんですね。AIのアウトプットを受け取って、自分なりに判断して、必要があれば修正して、「これでよし」と決める。その一連のプロセス全体が、実は自分の仕事そのものなんだと思うようになりました。

安心して使うために

そう考えると、AIを使うときも安心できるようになりました。「何かあったらAIのせい」ではなく、「AIと一緒に作り上げた成果に、私が責任を持つ」。そんなふうに捉えると、もっと主体的に、もっと創造的にAIと付き合えるような気がします。

もちろん、完璧である必要はありません。「今回はここまでが私の責任の範囲」「この部分については、まだ勉強中」と、正直に向き合いながらでいいのかなと思います。

一緒に成長していく

AIも日々進化していますし、私たちも使い方を学んでいる最中ですよね。お互いに完璧じゃないからこそ、「今日はこんなことを一緒にやってみよう」「この結果については私が責任を持とう」と、一歩ずつ関係を築いていけばいいのかもしれません。

きっと、そんなふうに向き合っていくことで、AIとのより豊かな協働関係が生まれてくるはず。責任を持つということが、重荷ではなく、むしろ自分らしい価値を生み出すための大切な一歩になっていく。そんな未来が、なんだかとても楽しみです。


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著者:林 栄一
   (林せんせい)

株式会社SHIFT「ヒンシツ大学」クオリティ エヴァンジェリスト

組織活性化や人材開発において豊富な経験を持つ専門家として、人材と組織開発のリーダーを務め、その後、生成AIを中心にスキルを再構築し、現在新人研修プログラムや生成AI講座開発を担当している。2008年にスクラムマスター資格を取得し、コミュニティーを通じてアジャイルの普及に貢献。勉強会やカンファレンス、最近では生成AI関連のイベントに多数登壇している。チームワークの価値を重んじ、社会にチームでの喜びを広める使命をもつ。